2009年 12月 10日
本気校正。 |
以前制作スタッフから「本機校正って本気の校正と思ってた」と聞いて笑ったことがありました。「本気校正」って結構いい言葉ですね。
今日は久しぶりの更新になってしまいました。。。このところかかりきりになっていた(まだ進行中ですが…)会報誌がやっと表紙が印刷の段階になって印刷の立ち会いをしました。リッチブラックとブラックの差でタイトルを浮きだす感じにしたので、どの程度出るかをチェックしました。
表紙のほとんどがリッチブラックという、現場でいうところのベタベタ印刷。こういうときはカラーパッチの濃度チェックが頼りになります。
でも濃度チェックしてジャパンカラーの基準値で印刷しても、タイトルの感じがイマイチぴたっとこなかったので「う〜ん」と見ていると、現場スタッフ古庄くんがおもむろにブランケット交換を始めました。
ブラン交換中。。。
それからもう一度濃度チェックしながら基準値内ですが、
「ちょっとマゼンタあげてみました」
「もう少しブラック下げたり出来る?」
と微調整。するとタイトルがぴたっときた感じが出てきました。
工業製品にはいわゆる手作り感は必要ないのですが、印刷物でも気持ちの入ったものは何かインキが立ち上がった感じがあるものです。美味しい料理でも食材がきゅっと立ち上がっている感じがしませんか?そんな感じです。
「人の作った物には気持ちがこもる。人の作った物で気持ちのこもらないものは寒い」
藤原新也著『メメントモリ』より
(ちょっと記憶違いなところがあるかもしれませんが。。。)
写真家でもある藤原氏は自分の著書は本機校正で指示するのではなく印刷に立ち会うと聞いたことがあります。きっと印刷現場で本気校正をしているのでしょう。
『生ちらし』ホームページはこちら
今日は久しぶりの更新になってしまいました。。。このところかかりきりになっていた(まだ進行中ですが…)会報誌がやっと表紙が印刷の段階になって印刷の立ち会いをしました。リッチブラックとブラックの差でタイトルを浮きだす感じにしたので、どの程度出るかをチェックしました。
表紙のほとんどがリッチブラックという、現場でいうところのベタベタ印刷。こういうときはカラーパッチの濃度チェックが頼りになります。
でも濃度チェックしてジャパンカラーの基準値で印刷しても、タイトルの感じがイマイチぴたっとこなかったので「う〜ん」と見ていると、現場スタッフ古庄くんがおもむろにブランケット交換を始めました。
ブラン交換中。。。
それからもう一度濃度チェックしながら基準値内ですが、
「ちょっとマゼンタあげてみました」
「もう少しブラック下げたり出来る?」
と微調整。するとタイトルがぴたっときた感じが出てきました。
工業製品にはいわゆる手作り感は必要ないのですが、印刷物でも気持ちの入ったものは何かインキが立ち上がった感じがあるものです。美味しい料理でも食材がきゅっと立ち上がっている感じがしませんか?そんな感じです。
「人の作った物には気持ちがこもる。人の作った物で気持ちのこもらないものは寒い」
藤原新也著『メメントモリ』より
(ちょっと記憶違いなところがあるかもしれませんが。。。)
写真家でもある藤原氏は自分の著書は本機校正で指示するのではなく印刷に立ち会うと聞いたことがあります。きっと印刷現場で本気校正をしているのでしょう。
『生ちらし』ホームページはこちら
by namachirashi
| 2009-12-10 20:30
| 印刷現場より